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〜 プロジェクト概要 〜

〜思春期の心と体を育む食育を〜

みなさん、はじめまして。私たちは大阪市立大学大学院生活科学研究科 栄養教育研究室です。私たち栄養教育研究室では、2014年より思春期を対象とした食育プロジェクトとして、このBEAM(ビーム)プロジェクトを開始しました。BEAMは、Body Eating And Mindの頭文字をとって名づけました。そう、思春期には「食べたい・・・けど、やせたい・・・」「食べても食べても大きくなれない・・・」など、食生活においても心と体が不安定になりがちです。思春期の子どもたちが、自らの体を胸を張って好き!と思えるように、そして、子どもたちの自己実現を支える食生活を支援したいという思いから、“心と体をつなぐ食”“心と体を育む食”の実現に向けてBEAMプロジェクトをスタートさせました。

思春期には子どもたちの身体は大きく成長するため、十分なエネルギー・栄養素量を確保することが欠かせません。しかし思春期は自身の体に自信を持てなくなることがあります。もっとやせたい、もっと大きくなりたい、今の見た目は好きじゃない・・・こんな気持ちを抱きやすくなります。そうすると、しっかり食べるのがよいとはなんとなくわかっていても、ダイエットのために食べる量を減らす、筋肉をつけたいからとにかくたんぱく質を摂るなど、エネルギー不足や栄養バランスの乱れを引きおこしてしまいます。思春期は体を作るだけでなく、将来に向けて健康的な食生活を形成するための大切な時期です。BEAMプロジェクトでは、「食べるって大切、食べるってかっこいい!」そんな気持ちを育み、しっかりとバランスよく食べる大人を目指していきます。

そして、偶然にもこのプロジェクトの名前を考えているとき、“BEAM”そのものに、「心からの笑顔」という意味があることがわかりました。私たちが目指すところは、ここだとピンときました。思春期の子どもたちは心の状態が揺らぎやすく、思い切って活動できないことがあります。でも彼らにはたくさんの可能性があります。きらきらと輝く心からの笑顔を目指し、自己実現に向けて子どもたち自身が健康管理・健康的な食生活実践ができるよう、主に中学校での学習プログラムを提供しています。

そして、大切なのが家庭。自立の過渡期である思春期ですが、やはり食生活は家庭が中心のため、中学校での学習を家庭での食生活実践へつなげることが大切です。ですが、共働きのご家庭も多く、なかなか栄養バランスのよい食事の提供までは気がまわらない・・・そんな家庭が多いことも事実です。なんだか難しそうな栄養管理ですが、実は食生活は、ほんの少しの意識とスキルの積み重ねで大きく変えることができるのです。その積み重ねの第一歩をサポートしたいという思いから、2015年より保護者の方へ向けた情報提供をスタートしました。お子さんの学習内容の共有、レシピの提供、保護者講座の開催など、様々な形で支援を行っています。今回、これまでの情報を整理し、より広い方々に活用いただけるようホームページを開設することにしました。思春期をターゲットにしていますが、実際には、誰もが活用できる内容がたくさんあります。ぜひ、ご活用ください。
この活動、そしてホームページが思春期の子どもたちの、そしてご家庭のHappy body, Happy mind, Happy eatingに役立ち、心からの笑顔があふれる毎日となりますように。

2017年3月 栄養教育研究室 早見直美

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